この記事は2025年2月17日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=VideoFlow/stock.adobe.com)

2025年2月17日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週の主要通貨の騰落は、下落通貨は円(-0.60%)のみだった。それ以外の通貨は全て上昇している。 円はパフォーマンスで全ての通貨に劣り、結果、米ドル/円とクロス円が買い戻されている。

パウエルFRB議長の議会証言、米CPIや小売売上高の結果を経て、市場の乱高下が続いた。1つの材料が浮上しても相場の流れが続かず、巻き戻しの連鎖的な動きが続く。関税騒動もあり、市場の焦点が定まらない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は、先週、巻き戻しの動きから日足一目均衡表の雲の下限(現状、153.75円付近)を一時的に回復、一旦雲の中に舞い戻った。しかし、引けでは再び下限割れと、反落を示唆する。米ドル/円の2020年以降の動きだけを振り返っても、この雲の上限や下限を抜けることで、ある程度明確な方向性が出ていることがわかる。

1月末からの一連の重要イベントを通過したことで、今週は材料不足。オプション市場が織り込む変動率も大きく低下、市場が大きな動きとならないことを織り込んでいる。大幅下落も上昇も期待できないとなると、米ドル/円は、まとまった戻りには売りで向かう方が勝算は高そうだ。

今週は米ドル/円で150.50~154.00円、ユーロ/米ドルで1.0400~1.0600ドル、ユーロ/円で156.50~161.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

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