毎年、新たに発売されるビジネス書は約6,000冊といわれています。いったいどの本を読めばいいのか、迷ってしまう方も多いでしょう。
このコーナーでは、読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で注目を集めたおすすめ書籍をランキング形式で紹介します。特にアクセスの多かったトップ3については本文で詳しく解説します。
2025年2月の月間ランキングでは、新しい時代のキャリアデザイン役立つ3冊が注目を集めました。「今の仕事に漠然とした不安がある」「もっとスキルを磨きたい」と思ったら、多くの人の支持を集めたビジネス書の力を借りてみませんか。ランキングのなかから、あなたの悩みに応える一冊が見つかるかもしれません。
それでは、2月のトップ10の発表です!
1位:『会社はあなたを育ててくれない』(古屋星斗/大和書房)
2位:『部下をもったらいちばん最初に読む本』(橋本拓也/アチーブメント出版)
3位:『頭のいい説明「すぐできる」コツ』(鶴野充茂/三笠書房)
4位:『人生の壁』(養老孟司/新潮社)
5位:『読むだけで数字センスがみるみるよくなる本』(深沢真太郎/三笠書房)
6位:『健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと』(野口緑/日経BP)
7位:『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(越川慎司/クロスメディア・パブリッシング)
8位:『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』(下間都代子/日本実業出版社)
9位:『ユニクロの仕組み化』(宇佐美潤祐/SBクリエイティブ)
10位:『仕事のできる人がやっている減らす習慣』(中村一也/フォレスト出版)
※本の要約サービス「flier(フライヤー)」の有料会員を対象にした、2025年1月25日〜2025年2月24日の閲覧数ランキング
会社に育ててもらえない時代のキャリア戦略

第1位は、衝撃的なタイトルが目を引く『会社はあなたを育ててくれない』です。今、若手のキャリアデザインが一気に難しくなったといわれています。長時間労働を前提として、若手にさまざまな経験機会を与えてきた会社のあり方が見直され、2020年ごろから顕在化してきたといわれるのが「ゆるい職場」。これは、若者の期待や能力に対して、成長の機会や経験が乏しい職場を指します。
もはや自分の成長を会社任せにすることはできません。時間の使い方は個人に委ねられ、自らの選択と判断でキャリアを築かなければならなくなりました。『会社はあなたを育ててくれない』は、「寄り道」と「近道」をキーワードに、主体的にキャリアをデザインする方法を提案します。理想のポートフォリオを実現するための4ステップにそって、自分のキャリアについてじっくり考える機会を作ってみませんか。
マネジメントの「無免許運転」を卒業しよう
第2位は、『部下をもったらいちばん最初に読む本』です。読者が選ぶビジネス書グランプリ2025で総合グランプリ&マネジメント部門のダブル受賞を果たした大注目の一冊が、月間ランキングでも人気を集めました。
本書が紹介するのは、働きがいのある会社ランキング第1位(中規模部門)が実践するマネジメントメソッドです。2万人の研修実績を誇るトップコンサルタントが、理論と実践の両面から、組織のパフォーマンスを最大限に引き出すためのマネジメント技術を解説します。かつては「マネジメントの無免許運転」をしていたと語る著者が、「自分がマネジャーになったときに欲しかった本」としておくりだした本書は、マネジメントに悩むすべての人におすすめの一冊です。
1分で信頼される人の話し方
第3位は、説明術のベストセラーとして知られる『頭のいい説明「すぐできる」コツ』です。ビジネスパーソンなら、毎日どこかで「説明」の機会があります。毎日行っていることだからこそ、説明が上手にできるかどうかは、仕事の効率や成果に少しずつ、着実に影響を与えていきます。
著者の鶴野充茂氏は、国連機関やソニーを経て、コミュニケーション教育事業を運営するコミュニケーションの専門家です。本書では、ビジネスパーソンにとって必須の「説明」を、4種類に整理し、誰でも実践可能なコツに落とし込んで解説しています。経験豊富な著者による実践的なアドバイスは、プレゼンテーションや会議でのコミュニケーションにすぐに役立てることができるのが魅力です。本書を読めば、「頭のいい説明」に一歩近づけるはずです。
読みたい本は見つかりましたか?
話題の本から定番の本まで、ランキングには多くの人の悩みに応えてくれる書籍がランクインしました。気になる本が見つかったら、ぜひお手に取ってみてください。
来月はどんな書籍がランクインするのでしょうか。次回の結果もお楽しみに!
flier編集部
本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。
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