この記事は2025年3月17日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

2025年3月17日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週の為替市場は、中盤までリスク回避の流れが続いた。円が買われるなか、米ドル/円が一時年初来安値146.55円まで下落した。
米国で発表されたCPI等の物価関連指標は、市場予想を下回ったもののドル売りは一時的でドルはゆるやかに上昇に転じた。
先週後半に日本の連合から発表された春闘の第1回の集計では、経営側の回答が組合の要求を下回った。政府・日銀が目標とする賃金と物価上昇の好循環⇒日銀の追加利上げの波及経路にやや疑問が生じている。この報道から、米ドル/円が先週の高値(149.19円)に迫る149.02円まで上伸した。
米ドル/円の週間の値幅は2円64銭にとどまり、ダウンサイドへのモメンタムはやや縮小している。先週注目したユーロ/米ドルもアップサイドに伸び悩む。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週は、明後日19日(水)と20日(木)の日程で日銀金融政策決定会合とFOMCが開催されるが、どちらも金融政策は据え置きが確実視されている。
こうしたなかで、シカゴの通貨先物市場の残高に目を転じると、このところ円買いが急増している。シカゴ投機筋のドル売り余力はやや減退しており、今週はドルの買戻しに警戒している。
今週は米ドル/円で146.50~151.00円、ユーロ/米ドルで1.0750~1.1000ドル、ユーロ/円で159.00~163.50円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

▽ユーロ/円の日足チャート

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。