外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年3月21日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼20日(木)の為替相場
(1):豪雇用者数 大幅減
(2):英賃金上昇率は横ばい
(3):ECB総裁 「不確実性が高い」
(4):BOE 予想通り金利据え置き
(5):米新規失業保険申請件数 予想を下回る

▼20日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:レンジ内で方向感を模索/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

20日(木)の為替相場

外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:20日(木)午前6時10分~21日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪雇用者数 大幅減

豪2月新規雇用者数は市場予想(3.00万人増)に反して5.28万人減だった、前月分も4.40万人増から3.05万人増へ下方修正された。2月失業率は市場予想や前月と同じ4.1%だったが、労働参加率が前月の67.2%から66.8%へ低下した。豪統計局は55歳以上の高齢労働者の減少が雇用減少の一因とし、「15歳から54歳の雇用は年間を通じて引き続き増加している」との見解を示した。

(2):英賃金上昇率は横ばい

英11-1月週平均賃金(除賞与)は前年比+5.9%と予想通りに10-12月から横ばい。同失業率も4.4%と予想通り10-12月から横ばいとなった。なお、英2月失業保険申請件数は4.42万件、同失業率は4.7%でいずれも前月(0.28万件、4.5%)から悪化した。

(3):ECB総裁 「不確実性が高い」

欧州中銀(ECB)のラガルド総裁は、欧州議会経済金融問題委員会でディスインフレの進展については「順調」だが、ユーロ圏は特に関税の影響を受けやすいと指摘。そのうえで、「不確実性が高い状況で、データを基に会合ごとに適切な金融スタンスを決定するアプローチを維持する」との見解を示した。

(4):BOE 予想通り金利据え置き

英中銀(BOE)は予想通りに政策金利を4.50%で据え置いた。金融政策委員会(MPC)で投票権を持つ9人のうち8人が据え置きに賛成し、残り1人は0.25%の利下げを支持した。ベイリーBOE総裁は「現在、経済に多大な不確実性がある」とし、会合ごとに「世界経済と国内経済の動向を非常に注意深く見ていく」「今後数回の会合で金融政策があらかじめ定められた道筋をたどるという前提はない」との見解を示した。

(5):米新規失業保険申請件数 予想を下回る

米新規失業保険申請件数は22.3万件と前週(22.0万件)から増加したものの、市場予想(22.4万件)を下回った。またその後発表された米2月中古住宅販売件数(年率換算)は426万件と市場予想(395万件)を上回った。