ホワイトナイトの立場上、どう応戦するか
では今後、どういう展開になるのか。ひとまず、予定通りに23日にTOBを開始したとしても、速やかな買付価格引き上げが避けて通れない。
ヤゲオがTOBを始める5月7日は大型連休明けの初日。となると、ミネベアミツミとして大型連休入り前の今週中に、買付価格引き上げを決断する必要がある。ホワイトナイトに名乗りを上げた手前、やすやすと引き下がるわけにもいかない。
(画像=TOB価格の引き上げを迫られるミネベアミツミ(写真は東京本部)、「M&A Online」より引用)
もっとも、ヤゲオにとっても再提示した買付価格がすでに芝浦電子株の市場価格を下回り、TOB成立への展望が見いだしづらい状況にある。
場合によっては、昨年から今年にかけて約半年間に及んだ富士ソフトをめぐる米国投資ファンド同士による争奪戦で見られた買付価格の引き上げの応酬といった事態に発展することも予想される。
文:M&A Online