なぜ今、「価格高騰の終わり」と「未来」を語るのか?
理由はシンプルです。
「あと5年」と迫る2030年に向け、市場の前提が大きく変わろうとしているから。
人口減少、超高齢化、そして変わり始めた金利の動向。 牧野さんは「高騰が続く理由は、むしろ見当たらない」と指摘します。
では、具体的になぜマンション高騰は終焉する可能性があるのでしょうか? 牧野さんが挙げる「BEST3」の理由を見ていきましょう。
専門家が分析! マンション高騰が終焉する理由BEST3
第3位:増える空き家、変わる価値観…「需要と供給」の大変化
- 日本の人口減少・高齢化は加速中。
- 親世代からの相続で「空き家」は全国的に急増。
牧野さん
供給が増える一方で、若い世代の「新築・マイホーム」へのこだわりが希薄になっています。
中古物件をリノベしたり、コスパを重視したり。需要の変化ですね。
高額な新築マンションへの需要が減り、空き家という供給が増えれば……。価格が下がるのは、自然な流れかもしれません。
第2位:潮目を変える?「金利上昇」と海外マネーの行方
- 2024年7月、日銀が利上げ。
- 歴史的に、不動産価格が下がる前には「急激な価格上昇」と「利上げ」があった。
- 金利が上がれば、海外との金利差が縮小。
- 円高に進む可能性が。
牧野さん
円高は、今まで日本の不動産を買ってきた海外投資家にとって「うまみが減る」ことを意味します。
彼らが利益確定のために売りに出れば、相場を下げる要因に。一部で囁かれる「タワマンバブル」も、この動きで転換点を迎えるかもしれません。
第1位:もう限界…「高すぎる価格」とリアルな購買力(実需)の壁
- 最大の理由は、「買える人がいない」こと。
- 新築価格は建築費や投資マネーで高騰。
- でも、現実に目を向けると……?
牧野さん
都内中古マンションは「5,000万円の壁」にぶつかっています。これが、今の日本人のリアルな購買力の限界なのかもしれません。
いくら価格が上がっても、実際に住む人(実需)が買えなければ、市場は続かないんです。
どうなる? 今後の不動産投資市場の展望&重要トレンド
高騰が終わる可能性があるとして、その先はどうなるのでしょうか? 牧野さんが注目する、今後の重要トレンドを要約してみます。
トレンド1:日本経済の行方次第?「所得アップ」の実現性
- 結局、不動産価格は「買える人がいるか」どうか。
- IT、AI、エンタメなど、日本の新しい産業が成長し、私たちの所得が上がれば、市場はまた活性化するはず。
- 日本経済の「本当の実力」が試される局面に。
トレンド2:市場を下支えする?「家賃上昇」への社会の受容度
- 物価高の中、「家賃だけは上がらない」状況は不自然かも。
- もし「家賃上昇はやむを得ない」という空気が社会に広がれば、不動産価格は大きく崩れずに済む可能性がある。
- 利回りが見込めるなら、投資家も買い支えやすくなる。
- 今年の家賃動向は、一つの試金石になる可能性も。
トレンド3:世界と日本をつなぐ「地政学リスク」の影響力
- 今の日本は、海外から「安全な国」と見られている。
- アメリカと中国の関係など、世界情勢が不安定になると、日本の不動産にお金が逃げてくる可能性も。 (実際に、中国の富裕層が日本の不動産を買う動きも)
- 逆に、日本周辺のリスクが高まれば、資金は引いていく。
- グローバルな視点が、ますます重要になる。
投資のヒント:変化の波を乗りこなすために!
これらのトレンドを踏まえ、常に市場をウォッチすること。特に「実需」の動き、つまり「本当に住みたい人が買える価格帯」を見極めるのが重要です。
もし少額から始めるなら、REITで市場を学び、感覚を掴むのも有効、と牧野さん。
マンション価格の高騰は、実需の限界、金利の変動、需給バランスの変化という「壁」に直面しています。 その「終わり」は、すぐそこかもしれません。
しかし、その先には、日本経済の動向や社会の価値観、世界の動きによって、新たな市場フェーズが待っています。
大切なのは、変化の兆しを見逃さず、冷静に情報を分析し、自分自身の判断軸を持つこと。
時代の転換点。未来を読む力は、あなたの中に。
牧野さんの丁寧でわかりやすい解説を、ぜひ動画でご覧ください。
この記事を書いた人
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