この記事は2025年5月26日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=birth7/stock.adobe.com)

2025年5月26日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、すべての通貨が上昇に転じている。4月下旬以降に続いた調整局面が一巡、ドルは主要通貨に対し再び全面安の展開で引けた。円は上昇通貨の最上位(+2.11%)に位置する。

先週は、日米で長期国債の入札が低調な結果に終わり、トランプ米大統領がEUや個別企業に追加関税を課す方針を示した。こうした断片的な材料に反応し、ドル安が進む。

そのドル売りの受け皿となっているのは円や欧州通貨で、年初から進んだドル売りの構図が再現している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週からの動きの継続性を占うという点で、再び日米の国債入札の行方に注目が集まる。両国ともに減税の可能性が高まり、国債増発、需給悪化懸念が浮上している。

焦点となりそうなのが、明後日28日(水)に予定されている日本の40年国債の入札だ。超長期国債に位置し、発行額自体が少ない分、流通量も小さく流動性も細い。入札では人気・不人気が割れやすい。不調に終わった時の金利上昇、為替市場での円買いの反応に注意しておきたい。

先週の流れを加味して、米ドル/円は戻り売り方針とするつもりだ。今週は米ドル/円で140.00~144.50円、ユーロ/米ドルで1.1200~1.1500ドル、ユーロ/円で160.00~164.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。