外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年6月24日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼23日(月)の為替相場
(1):米国がイランに攻撃
(2):ユーロ圏PMI発表
(3):英PMI 改善へ
(4):米サービス業PMI 前月から悪化
(5):FRB副議長 利下げ示唆
(6):イラン 事前通告でミサイル発射

▼23日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:145円台半ばがサポート/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

23日(月)の為替相場

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期間:23日(月)午前7時00分~24日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):米国がイランに攻撃

週末の21日(日本時間22日)に米国がイランの核施設3カ所を攻撃。イラン議会が報復でホルムズ海峡の封鎖を承認するなど、中東の地政学リスクがさらに高まったことで「有事のドル買い」となり週初を迎えた。ドル/円は前週末から上方向に窓を開けたが、クロス円はストレートドルの下落からやや円高で取引開始となった。

(2):ユーロ圏PMI発表

独6月PMI・速報値は製造業が49.0と市場予想通りに前月(48.3)から改善。また、サービス業は49.4と予想(47.8)以上に前月(47.1)から改善した。その後発表されたユーロ圏6月PMI・速報値は製造業は49.4と予想(49.7)と予想を下回り、前月から横ばいだったが、サービス業は50.0と予想通りに前月(49.7)から改善した。

(3):英PMI 改善へ

英6月PMI・速報値は製造業が47.7と市場予想(46.8)以上に前月(46.4)から改善。またサービス業は51.3で市場予想通りに前月(50.9)から改善した。

(4):米サービス業PMI 前月から悪化

米6月PMI・速報値は製造業が52.0と市場予想(51.0)を上回り、前月から横ばいだった。また、サービス業は53.1と予想(53.0)は上回ったものの前月(53.7)からは悪化した。

(5):FRB副議長 利下げ示唆

米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン副議長は「労働市場へのリスクは高まり得る」としつつ、「インフレ率はFRBの目標である2%に向けて持続的に低下しているように見受けられる」と述べた。その上で、「インフレ圧力が抑制されたままであれば、政策金利を中立水準に近づけ、健全な労働市場を維持するために、次回の会合で利下げを支持する」との見解を示した。その後、シカゴ連銀のグールズビー総裁は「関税を巡る不透明感が晴れれば、利下げに踏み切るべきだ」との見解を示した。

(6):イラン 事前通告でミサイル発射

イランは前日の米国による核施設への攻撃に対する報復として、カタールの米空軍基地に向けて複数のミサイルを発射した。ただ、イランはミサイル発射を事前に米国に通告しており、この攻撃で死傷者は出なかった。イランの報復が限定的にとどまったことで、中東情勢のさらなる悪化懸念が後退。早朝に78ドル台へ急騰する場面もあった原油先物(WTI)は66ドル台まで急落した。