外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年8月14日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉

目次

▼13日(水)の為替相場
(1):豪賃金指数 前期比は伸び鈍化も前年比は予想上回る
(2):米財務長官発言 ドル円下落
(3):FRB高官ら 労働市場とインフレ見通し巡り発言

▼13日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:米PPIの結果次第/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

13日(水)の為替相場

 外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

期間:13日(水)午前6時10分~14日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪賃金指数 前期比は伸び鈍化も前年比は予想上回る

豪4-6月期賃金指数は前期比+0.8%と市場予想通りに前期の伸び(+0.9%)を下回った。一方で、前年比は+3.4%と市場予想(+3.3%)を上回り、前期と同じ伸び率となった。

(2):米財務長官発言 ドル円下落

ベッセント米財務長官は「米連邦準備制度理事会(FRB)は6月か7月に利下げ出来た」「9月に50bp(0.50%ポイント)の利下げが可能だろう」とし、「金利は150~175bp低くあるべきだ」との見解を示した。また、日本については「日本はインフレ問題を抑制する必要がある」と語り、植田日銀総裁と話したことを明らかにしたうえで、「私見だが、日銀は後手に回っており、利上げするだろう」と述べた。米国の早期利下げ観測が高まりドルが売られたほか、「日銀に利上げを促したのではないか」との思惑から円が買われた。

(3):FRB高官ら 労働市場とインフレ見通し巡り発言

米シカゴ連銀のグールズビー総裁は、「労働市場は非常に好調で堅調である」としたうえで、「最近の雇用の急減には、移民に関する移行期間を反映している可能性がある」との見解を示した。また、最新の消費者物価指数(CPI)については「サービスインフレが気がかり」との懸念を示し、「私としては、インフレが持続しないという確信が欲しい」と語った。そのうえで、「秋の金融政策会合は『ライブ』なものになるだろう」との見解を示した。 その後、アトランタ連銀のボスティック総裁は、「データは過去3カ月で労働市場が弱体化していることを示唆している」としつつも、「失業率は著しく低い」と指摘。「労働市場が堅調を保つという前提に基づけば、年内に1回の利下げを引き続き想定している」との見解を示した。