外為どっとコム トゥデイ
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主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年8月29日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉

目次

▼28日(木)の為替相場
(1):中川日銀審議委員「金融政策はその都度判断」
(2):ECB議事録 インフレについて見方割れる
(3):米4-6月期GDP 速報値から上方修正
(4):米大統領によるFRB理事解任 緊急審理へ

▼28日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:インフレ指標に注目/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

28日(木)の為替相場

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期間:28日(木)午前6時10分~29日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中川日銀審議委員「金融政策はその都度判断」

日銀の中川審議委員は山口県で講演。米国の通商政策について不透明感がやや薄れたとしつつも、「今後の展開やその影響を巡る不確実性が高い状況が続いている」と指摘した。その上で、金融政策については「今後のデータや情報を引き続き丁寧に確認し、適切に政策判断する」「通商政策の交渉の進展などの変化を見るために次回の短観(全国企業短期経済観測調査)の結果も大変重要だ」との見解を示した。また、午後の会見では「その都度、その時点までの情報で政策を判断する」とし10月に公表される短観まで利上げできないとの見方は否定した。またビハインドカーブのリスクについては「現時点でそれほど大きくない」との認識を示した。

(2):ECB議事録 インフレについて見方割れる

欧州中銀(ECB)は7月23-24日に開催した金融政策会合の議事録を公表。大半のメンバーが「インフレ見通しを巡るリスクは概ね均衡している」との認識を示したものの、インフレリスクを巡り上振れと下振れで意見が分かれたことが明らかになった。そのうえで、「きわめて不確実な状況の中で、インフレ・成長ともに大きなショックが上下いずれにも起こり得ることを考慮すれば、政策委員会は二面的な視点を持ち、あらゆる選択肢を残し必要に応じて迅速に対応できる機動性を確保しておくことが重要」とした。

(3):米4-6月期GDP 速報値から上方修正

米4-6月期国内総生産(GDP)・改定値は年率換算で市場予想(+3.1%)を上回る前期比+3.3%となり、速報値(+3.0%)から上方修正された。個人消費や設備投資が上方修正されたことが寄与した。同時に発表された米新規失業保険申請件数は22.9万件と市場予想(23.0万件)を下回ったほか、失業保険継続受給者数は195.4万人と前週から0.7万人減少した。

(4):米大統領によるFRB理事解任 緊急審理へ

米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事が自身を住宅ローン申請に関する不正疑惑を理由に解任しようとするトランプ米大統領を提訴した。クック氏の弁護士はトランプ氏の試みは権力の掌握が狙いであり、米経済に『修復不能な危害』を与えかねないと非難。また疑惑が生じた原因については意図せぬ『事務上の手違い』にあるとの見方を示唆した。クック理事は訴訟開始に伴い、トランプ大統領による自身の解任が効力を持たないよう、仮差し止め令の発令を求めており、連邦地裁のコッブ判事は29日午前10時(米東部時間)に緊急審理を設定した。