南アランド見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「今週はGDP。月足は4か月連続陽線。9月も陽線スタート」南アランド見通し

「通貨5位、株価5位」
「予想レンジ 南アランド円8.1-8.6」                                            

(ポイント)
*ランドは月足が4か月連続陽線。9月も陽線スタートと好調
*今週は2Q・GDPの発表
*今年は金価格などが上昇していることはメリット
*原油安も南アにとってメリット
*米国との関係悪化は続いている
*電力供給が安定している
*南アでのG20サミットにトランプ大統領は出席せず
*SWIFTシステムから遮断される危険
*中国はアフリカ諸国からの輸入に対しては「ゼロ」関税
*米は、南アからの対米輸出品に30%の関税課す
*S&P、南アの2025年の成長予測を下方修正

(月足が4か月連続陽線。9月も陽線スタートと好調)
月足が4か月連続陽線。9月も陽線スタートと好調。年初来で5位で円より強い。
南ア全株価指数は年初来20.74%高。10年国債利回りは9.57%。
米国との関税問題などでの不透明さはあるが金など鉱産物価格の上昇が支えている。また米国との予想される貿易額減少は中国、EUなどとの取引拡大で相殺しようとしている。

(9月9日に2Q・GDP発表)
9月9日発表2Q・GDP予想は前期比で0.5%増、前年比で1.3%増。1Qはそれぞれ0.1%増、0.8%増。鉱業部門が需要に基づく価格高騰の恩恵を受けた可能性が高い。

(南ア産出の鉱産物価格)
世界的な不確実性が高まる中、金を中心に南ア産出の鉱産物価格が上昇を続けていることはメリットがある。また産油国でない南アにとって原油価格の下落もメリットがある。

南アランド見通し
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(経済指標)
8月アブサ製造業PMIは49.5、7月は50.9、S&P・PMIは50.1、7月は50.3
3Q企業信頼感指数は39,2Qは40といずれも前回を下回った

(電力安定供給へ) 
南アの悩みの種だった電力供給が安定を保っている。電力公社エスコムが持続的な技術改善を続け、電力需要の97%以上を供給している。予想外の発電停止は7,265メガワットとなり、2020年12月11日以来初めて8,000メガワットを下回った。2025年5月15日以降、計画停電も発生しておらず、4月1日から8月21日までの期間に記録された停電時間は26時間にとどまった。
南アでは、2022~2023年に電力不足が深刻化し、計画停電が頻発していた。

テクニカル分析(ランド/円)

月足、4か月連続陽線。9月も陽線スタート

日足、9月3日-4日の下降ラインを上抜いて上昇、ボリバン上位へ。8月29日-9月5日の上昇ラインがサポート。9月3日-5日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向く。
 週足、先週は陰線も上位維持、雲の上維持。8月4日週-25日週の上昇ラインがサポート。2024年12月16日週-8月25日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。
 月足、4か月連続陽線。9月も陽線スタート。4月-8月の上昇ラインがサポート。24年11月-25年8月の下降ラ、インが上値抵抗。5か月線、20か月線上向き。
 年足、24年は陽線。25年はほぼ円と併走。23年-24年の上昇ラインがサポート。08年-24年の下降ラインが上値抵抗。 

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