
主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2025年9月19日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼18日(木)の為替相場
(1):豪雇用統計 雇用者数は減少
(2):高市氏 自民党総裁選出馬の意向
(3):BOE 政策金利据え置き
(4):新規失業保険申請件数 前週から大幅減少
▼18日(木)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:植田日銀総裁の会見に注目/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
18日(木)の為替相場

期間:18日(木)午前6時10分~19日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):豪雇用統計 雇用者数は減少
豪8月新規雇用者数は市場予想(2.10万人増)に反して0.54万人の減少だった。失業率は予想通り前月から横ばいの4.2%、労働参加率は予想や前月(67.0%)を下回る66.8%だった。
(2):高市氏 自民党総裁選出馬の意向
自民党の高市早苗衆議院議員が10月4日投開票の総裁選への出馬の意向を表明した。同氏は19日に改めて記者会見を開き、経済政策などの公約について説明する予定となっている。高市氏は、昨年の総裁選で金融緩和、財政出動などの『サナエノミクス』を公約していたことから、同氏の出馬の意向を受けて円が売られた。
(3):BOE 政策金利据え置き
英中銀(BOE)は大方の予想通りに政策金利を4.00%に据え置いた。金利据え置きの決定は7対2の賛成多数で、2名は25bp(0.25%ポイント)の利下げを主張した。声明では「物価上昇圧力の緩和は賃金上昇圧力の緩和よりも進んでいる」としつつも、「一時的なインフレ上昇が賃金・価格設定プロセスにさらなる上昇圧力をかけるリスクを引き続き警戒している」との認識を示し、「金融政策のさらなる抑制解除に向けては、段階的かつ慎重なアプローチが引き続き適切」との姿勢を示した。BOEはまた、10月以降の1年間の量的引き締め(QT)について、バランスシートの縮小ペースを昨年の年間1000億ポンドから700億ポンドに削減することを決めた。
(4):新規失業保険申請件数 前週から大幅減少
米新規失業保険申請件数は23.1万件と市場予想(24.0万件)を下回り、前週(26.4万件)から大幅に減少した。また失業保険継続受給者数は192.0万人と予想(195.0万人)に反して前週(192.7万人)から減少した。