人民元見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

総括

FX「今年初の4日連続陰線(対円)、今日から香港再開、上海は休場」人民元見通し

(通貨10位、株価10位=上海、香港ハンセンは3位)
予想レンジ 人民元/円 20.3-20.8

(ポイント)
*今年初の4日連続陰線(対円)
*中華人民共和国建国76周年(10月1日国慶節)
*今日から香港再開、上海は休場(10月8日まで)
*株価は依然好調
*9月PMIは
*トランプ大統領、中国国家主席と会談か
*習近平総書記の国慶節での演説は
*LPR4カ月連続据え置き 追加緩和に慎重
*成長見通し上方修正4.9%へ、OECD
*鉱工業生産・小売売上高が減速
*金!中国の8月末の金準備増加、中銀が10カ月連続で購入
*輸出は対米で30%減少も、東南アジアで23%増
*消費者物価、3カ月ぶりマイナス、コアは上昇
*2Q・GDPは5.2%増

(ドル円とともに人民元円は今年初の4日連続陰線)
中国市場は国慶節で10月1日から8日まで休場。香港市場は10月1日だけ休場で本日2日より再開する。
 ドルとともに動く人民元なので、チャートもドル円と似通う。ドル円とともに人民元円は今年初の4日連続陰線を記録した。人民元は年間10位、ドルは11位。

(株価は好調)
香港ハンセン指数は年初来33.88%高、上海総合指数は15.84%高と強い。国家発展改革委員会は9月29日、景気支援策の一環として投資プロジェクトを加速させるため、5000億元規模の政策金融ツールを導入すると発表。これも相場の下支え要因となっている。
またシティグループは欧州株の格付けを「中立」に引き下げ、中国株の格付けを「オーバーウェイト」に引き上げた。
10年国債利回りは1.88%。金融政策は景気減速で基本的に緩和気味だが、株価が過熱状態になると、緩和を休止している。慎重な金融緩和政策をとっている。

(9月PMIは)
政府版、RD版ともに製造業が上昇、サービス業が低下
*政府版
・製造業49.8(8月49.4)
・非製造業50.0(50.3)

*RD版
・製造業50.6(50.5)
・サービス業52.9(53.0)

(トランプ大統領、中国国家主席と会談か)
トランプ米大統領は10月1日、中国の習近平国家主席と4週間後に会談すると明らかにした。農産物の大豆を巡る問題が主要議題になるとしている。トランプ大統領は「中国が『交渉』を名目に輸入を見送っているため、 米国の大豆農家は打撃を受けている」と述べた。

テクニカル分析(人民元/円)

4連続陰線

日足、ボリバン2σ上限から下限へ、4日連続陰線、かろうじて雲の上。9月17日-10月1日の上昇ラインがサポート。9月30日-10月1日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。
週足、雲中。ボリバン2σ上限から下落。8月11日週-9月15日週の上昇ラインがサポート。1月20日週-9月22日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向き。 
 月足、8月は4か月ぶり陰線。9月は陽線。6-7月の上昇ラインがサポート。1月-9月の下降ラインが上値抵抗。5か月線上向き、20か月線下向き。
 年足、2024年までは5年連続陽線。2025年は陰線スタート。23年-24年の上昇ラインを下抜く。

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