この記事は2025年10月22日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

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2025年10月22日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日21日(火)の高市新政権の初会見では、「物価高対応を最優先」「金融政策は日銀に委ねつつ、十分に連携」と表明。これにより、日銀への政治的圧力懸念はやや後退した。
米ドル/円は一時152円台まで反発。
一方、ゴールドは急騰後ようやく反落し、一時は6.3%安と急落。急騰局面で一部業者がカバー遅延でトラブルとの噂が出るほど、調整なしに続伸していたゴールドがようやく調整に入った。
これに伴い、最強通貨だったスイスフランも弱含み、スイスフラン/円も反落。
現在の為替相場の戦略やスタンス
高市内閣には積極財政派が多く、例えば木原稔官房長官、城内実経済相、片山さつき財務相など。こうした積極財政派が実際にどの程度の変化を起こせるのかに注目している。
高市総理の誕生で、日経平均は一時5万円近くまで暴騰したが、さすがに行き過ぎ。事実出尽くしの「セル・ザ・ファクト」による利益確定売りも出るだろう。
米ドル/円と日経平均はいったんスクエアにして、押し目を待ちたい。
▽米ドル/円 日足チャート

(画像=羊飼いのFXブログ)
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。