この記事は2025年10月21日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Miranda/stock.adobe.com)

2025年10月21日(火)の午後12時半時点に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

高市氏が日本の首相になる可能性が非常に高くなってきた。なおかつ、決選投票を経ず1回目投票で決まる可能性が高いと見られている。

この状況を受けて、株に関しては「高市トレード」が始まっているが、為替に関しては、「高市トレード」はさほど出ないのではないかと思っている。

というのは、既に織り込まれているということと、財政出動での円売りはあまりないと思うこと、また高市氏が掲げている「積極財政」が、切り詰める積極財政であるためだ。高市氏の周りにも財務大臣経験者が多く、債権をどんどん発行していくということには、おそらくならないだろう。

よって、円売り・ドル買いをしても、米ドル/円はそこまで上がらないのではないだろうか。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、148.50~153.50円で、コアレンジが149.00~153.00円と想定。 予想上値を広めに取っているが、今週は一気に上昇する感じでは無くボラタイルな動きを考えている。

方向的には、高市トレードはさほど続かないと思っているため、152円くらいまでの上昇が精一杯かもしれない。また米国では24日(金)にCPIの発表があるため、注意したい。

今週は流れからいくと、週の初めに上をやって、本日21日(火)に日本の首相が決まり、24日(金)に米国のCPIの発表がある。

高市トレードで米ドル/円がさほど上がらなければ、海外勢がドル売りを仕掛けてくる可能性も考えられるため、今週はいずれにせよポジションをあまり長く引っ張らないようにしたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。