人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:154円台半ば抜けを試す可能性
昨日のドル/円は、終値ベースではほぼ横ばいとなった。米政府機関閉鎖の解除への期待から東京時間には円売り・ドル買いが先行し、一時、約9か月ぶりとなる154.50円前後まで上昇した。もっとも、米上院で政府機関閉鎖解除に向けたつなぎ予算案が可決されると、下院での採決を見極めたいとの思惑から、ドル買いは続かなかった。その後、米民間企業のADPが発表した週次の雇用統計において、10月25日週までの4週平均で民間雇用者数が1万1,250人減少していたことが伝わると、153.67円前後まで弱含む場面も見られた。ただし、米国が祝日で市場参加者が限られていたこともあり、影響は限定的だった。 米政府機関閉鎖解除への期待がドル/円の支えとなっており、本日も株高を背景とするリスクオンの展開が続けば、市場が意識する154円台半ばの強い上値抵抗を試す展開となる可能性がある。米政府機関の再開は短期的にはドル買い要因となるだろう。もっとも、これまで延期されていた米政府系の経済指標の発表が再開されることは、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げに向けた「霧」が晴れることも意味する。米民間統計では労働市場の急速な悪化を示唆する結果が目立ち始めているため、FRBの追加利下げ期待が高まる可能性があり、ドル買いの勢いを削ぐ要因となりそうだ。なお、下院での採決は早ければ日本時間13日6時頃に行われると伝わっている。
注目の経済指標:特になし
注目のイベント:FRB高官発言
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米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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