外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2026年3月19日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也

目次

▼18日(水)の為替相場
(1):米PPI大幅加速
(2):イランガス田への空爆
(3):FOMCは金利据え置き
(4):FRB議長「インフレ進展なければ、利下げはない」

▼18日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:日銀次第で160円台へ続伸も/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

18日(水)の為替相場

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期間:18日(水)午前6時10分~19日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):米PPI大幅加速

米2月生産者物価指数(PPI)は前年比+3.4%と前月(+2.9%)から大幅に加速し、市場予想(+3.0%)を上回る伸びとなった。食品とエネルギーを除いたコアPPIは前年比+3.9%と昨年1月以来13か月ぶりの高い伸びを記録した(予想+3.0%)。

(2):イランガス田への空爆

イスラエルがイランの南パルスガス田への空爆を実施したと報じられた。これに対してイラン革命防衛隊(IRGC)は「これまで安全とみなされていた」エネルギーインフラへの報復攻撃の標的リストを公表。サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールの複数の石油施設に対して避難するよう警告した。

(3):FOMCは金利据え置き

米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を3.50-3.75%に据え置いた。声明では、「中東情勢が米経済に及ぼす影響は不確実だ」と指摘したうえで、「委員会は2つの責務の両サイドに対するリスクに注意を払っている」とした。据え置きは11人のメンバーの賛成による決定で、ミラン理事が25bp(0.25%ポイント)利下げを主張し反対票を投じたことも明らかとなった。同時に公表した経済・金利見通しでは、2026年末の個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)見通しを、前回(12月時点)の前年比+2.4%から+2.7%へ上方修正したほか、国内総生産(GDP)成長率も2.3%から2.4%へ引き上げた。また、政策金利予測(ドットチャート)では、2026年の利下げが1回と前回から変化はなかったが、複数回の利下げを予測するメンバーは8名から5名へ減少した。

(4):FRB議長「インフレ進展なければ、利下げはない」

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、FOMC後の会見で、利下げを再開するにはインフレ鈍化を確認する必要があると強調した。特に、関税によって押し上げられてきた財インフレの減速が重要だとし、「インフレの進展が見られなければ、利下げはないだろう」との見解を示した。中東情勢が米経済に与える影響については、「経済への影響の範囲や期間を判断するには時期尚早だ」と述べた。また、一部でスタグフレーションへの懸念が台頭していることについては、「インフレの上振れリスクと雇用の下振れリスクが両方あり、緊張状態にある困難な状況だ」と指摘。そのうえで、「失業率は長期的な正常値に極めて近く、インフレは(目標値)を1%上回っているだけだ。『スタグフレーション』という用語は、より深刻な状況のためにとっておきたい」と述べた。さらに、「もし議長任期満了までに後任が承認されない場合、私は暫定議長を務めることになる。それが法律で定められている」と説明。「(司法省による自らへの)調査が透明性をもって完全に終結するまでは、理事会を離れるつもりはない」と語った。