主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年7月9日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田 卓也
目次
▼8日(水)の為替相場
(1):米軍 イランへの攻撃開始
(2):日本貿易収支 予想外の貿易黒字
(3):米大統領「停戦は終わったと思う」
(4):FOMC議事録公表
(5):米軍 イランを再び攻撃
▼8日(水)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:163円の大台乗せが視野に入る/ ▼注目の経済指標・イベント
8日(水)の為替相場
期間:8日(水)午前6時10分~9日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):米軍 イランへの攻撃開始
米中央軍は「国際水路で無実の民間人が乗り組む商船を標的として攻撃したことに大きな代償を課すため、イランに対して一連の強力な攻撃を開始した」と発表した。これに対し、イランの外務省報道官は「米国は覚書の条項を繰り返し違反した」「米国がイラン産石油に対する制裁の暫定停止を解除したことを強く非難する」としたうえで、「我々は国家の利益と安全保障を守るために必要と判断するあらゆる措置を取る」との声明を発表した。
(2):日本貿易収支 予想外の貿易黒字
日本5月貿易収支は、市場予想(2219億円の赤字)に反して69億円の黒字となった。中国からの観光客が減少したことでサービス収支は103億円の赤字となったものの、アジア向けの半導体や自動車の輸出が増加したことが、貿易収支を押し上げた。
(3):米大統領「停戦は終わったと思う」
トランプ米大統領は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開催されているトルコの首都アンカラで「イランが船舶を攻撃したことが反撃の理由」と述べた上で、「イランとの停戦は終わったと思う」との見解を示した。さらにその後、「今夜もイランを攻撃するだろう」と語った。これに対してイランは「挑発的な行動には即座に対応する」として、「仮に軍事攻撃を受けた場合、ホルムズ海峡を完全に封鎖する」と警告した。
(4):FOMC議事録公表
米連邦準備制度理事会(FRB)は6月16-17日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表。「6月会合において、参加者全員が政策金利の据え置きを支持した」としたうえで、「物価安定に対する上振れリスクは依然として高い一方、最大雇用達成に対する下振れリスクはやや緩和したとの見解から、一部の参加者は政策金利を引き上げる余地がある」と主張したことが分かった。また「参加者の多くは、安定した労働市場環境下で、AI関連の強い需要、中東紛争、または関税の影響によりインフレ率が高止まりする場合、インフレ率を2%に戻すために何らかの政策引き締めが必要になる可能性が高いと指摘した」と記してあった。
(5):米軍 イランを再び攻撃
米ニュースサイトのアクシオスは、米当局者の話として、「米国がホルムズ海峡にあるイランの軍事目標を攻撃した」「当局者によると今日の攻撃は昨日よりも規模が大きい」と報じた。その後、米中央軍は「イランの能力をさらに弱体化させ、ホルムズ海峡における航行の自由を脅かすことを阻止するため、イランに対する追加の攻撃を開始した」と発表した。