日本有数の有力企業が多数!新幹線開業で注目される銘柄は?

先に述べた2県に福井県を加えた北陸3県の地域の特色としては、高度な技術を持った企業が集積していることがあげられる。例えばロボットや機械加工などのマシニング事業、ベアリングなどの機能部品事業、さらには材料・熱処理などのマテリアル事業を手掛ける世界的メーカー 不二越 <6474> は東証1部上場で富山県富山市不二越本町に本社を置く。住宅建材大手で同じく東証1部上場の 大建工業 <7905> は大阪に本社があるが、本店は富山県南砺市である。

スポーツ用品大手である ゴールドウィン <8111> の本店は富山県小矢部市である。石川県金沢市に本社を置き特定分野で力を発揮している企業として、昨今注目を集めているのは再生医療で名を馳せた 澁谷工業 <6340> 、パソコン周辺機器メーカーの アイ・オー・データ機器 <6916> 、他にもジェットルーム(高速自動織機)の生産では世界トップシェアを誇る津田駒工業 <6717> などがある。建設業において日本経済を牽引する 熊谷組 <1861> の本店は福井県である。こういった機械、精密、医療、コンピューター、建設、小売り関連と多岐にわたった業種が北陸3県と関わっている。


投資のチャンスはこれから

これまで述べてきた観光業やものづくりが推進されることにより、石川県だけでも観光分野で約30%、ビジネス分野で約28%の増加が見込まれるほか、増客による投資の経済効果は81億円に加え、地元雇用や生産活動を含めると年間の経済効果は約124億円にも上るとも言われている今回の新幹線開業。

さらには証券業界においても特徴的で、北陸3県は地元資本による地域発祥の証券会社、俗にいう地場証券が9社ある。これほど地場証券が多くある地域は、日本全国を見ても北陸だけである。これは北陸3県の株式投資に感心の強い投資家が存在することに直結する。こうした投資家に支えられる可能性も秘めた北陸新幹線関連銘柄への投資を一考してみてはどうだろうか。

(ZUU online)

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