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宝飾市場にも訪れた“アナ雪”ブーム

2014年、ディズニー映画「アナと雪の女王」は空前の大ヒットとなり、その主題歌をついつい口ずさんだ方も多かったのではないだろうか。さて、このブームを象徴するように年末に「アナと雪の女王」をモチーフとしたカレンダー「ディズニー 純プラチナビッグカレンダー2015 ~アナと雪の女王~」が貴金属ジュエリー店「GINZA TANAKA」から税込み1億円で発売される。


250g=2015万円は「安い」?

「GINZA TANAKA」は1992年版から純金カレンダーを製作しており、今回は「アナと雪の女王」の銀世界を表現するために純プラチナを使用(一部受注限定生産)。また2015年1月2日(金)~12日(月・祝)まで販売される「アナと雪の女王」のアナとエルサがモチーフの福袋「ディズニー純プラチナ製小判50g 千両箱セット ~アナと雪の女王~」は1枚約50gの小判が50枚入り。純度99.9%の純プラチナが、2015年にちなんで2015万円である。さて、これらの価格は現在のプラチナ市場での適正価格と言えるのだろうか。


プラチナの市場価格はいくら?

昨今の激しい為替相場の影響でプラチナ地金価格も影響を受けている。2014年年初から下落傾向にあったプラチナ地金価格だが、12月に入り5,222円の年初来高値を付けている。2014年12月26日時点での小売価格は1gあたり5,067円だ。(田中貴金属工業日次プラチナ価格推移)

「ディズニー純プラチナ製小判50g 千両箱セット ~アナと雪の女王~」は50g×50枚=2500g、2015万円で販売されている。これを単純計算すると、地金売価格の相場1,267万円を748万円と大きく上回る。利益、加工費などを加味した上でもなお大幅な「アナ雪プレミアム」が加算されていると思われる。


投資対象としてではなく記念品

一方で、同千両箱は世界限定3セットとのことで、希少性が高く、今後価値が高まる可能性は否めない。

地金に比べ加工費、流通費等が加味されている地金型プラチナ貨を見てみよう。例えば、米国の造幣局が発行している「イーグルプラチナ貨」は市場で31g、22万円程度で取引されており、プラチナ地金価格15~16万よりも6万円ほどのプレミアムが発生している。

同千両箱の場合はこれに「アナ雪」の希少性が価値として加わるが、今後748万円の「プレミアム価格」を超えるかどうかは、同映画が数年後も高く評価されているかどうかが鍵となるだろう。

(ZUU online)

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