コンビニ大手3社の第3四半期(3Q)の決算がそれぞれ出そろい、ローソン1社の利益伸び率が順調だということが明らかになった。昨年4月の消費増税への駆け込み需要とその反動などの影響で緩慢にしか景気も回復しない中で、ローソン1社が順調な利益伸び率を示した格好だ。

3社の決算が出そろったのは9日。ファミリーマート <8028> が先行して6日に3Q決算を発表したが、ローソン <2651> とセブン&アイHD <3382> が追って決算を発表した。

各社の業績は3社3様で、ローソンだけが2桁近い利益の伸びを示した。3Qの営業利益は597億7300万円と前年同期比で9.1%増。経常利益も、597億800万円と前年同期比で8.4%増を確保した。同社もテイクアウトで販売するコーヒー「MACHI Cafe」の展開が推進された。

セブン&アイHDの業績はほぼ横ばい。同社の業利益は2494億5500万円となり、経常利益も2492億8700万円と前年同期比と大きな開きはなかった。同社では、プライベートブランドである「セブンプレミアム」や、JR西日本やJR四国と提携して進める西日本の鉄道網への出店を展開した。

コンビニ大手3社の中で1社だけ遅れたのがファミリーマート。1月6日に、3Qの決算を先行して発表していた。同社の営業利益は317億1400万円と、対前年同期比で12.5%減となり、積極投資が足を引っ張ったとされている。

(ZUU online)

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