日産自動車 <7201> は13日、NASA(アメリカ航空宇宙局)と自動車運転システムの発展と商業的応用を目指してパートナーシップ契約を9日に締結したと発表した。今後5年間にわたり、共同で研究や開発を行う。
日産総合研究所シリコンバレーオフィスと、NASAエイムズ研究センターが取り組むのは、自動運転システムやヒューマン・マシン・インターフェース、ネットワーク対応アプリケーション、ソフトウェアの分析・実証、道路交通環境、宇宙で使用される高度なハードウェア・ソフトウェアといった分野の研究・開発だ。2015年内には自動運転車両の最初のプロトタイプ車両を用いた検証実験を予定している。
日産のカルロス・ゴーン社長兼CEO(最高経営責任者)は「一方は宇宙に、もう一方は地球に向けた、NASAと日産の取り組みは、共通の課題によって結ばれています。今回のパートナーシップは、日産が2016年に市場投入を開始し、2020年に向けて段階的に実用化を目指す、安全・安心で信頼できる自動運転技術の開発を加速させることでしょう」とコメントしている。
一方、エイムズ研究センターのピート・ウォーデン所長は「これから日産と共同で行う研究内容はすべて、これまでエイムズ研究所がNASAの主要プログラムに大きく貢献してきた領域です。例えば、火星探査計画ソフトウェアや、国際宇宙ステーションに搭載されているロボット、次世代の航空管制システムなどは当研究所が開発に貢献しました。私たちは、このパートナーシップによって培われた知識を、将来の宇宙航空分野の発展に活用できることを楽しみにしています」と話している。
なお、日産は2020年までに、多様な道路状況に対応できる能力を兼ね備えた自動運転技術搭載車両を導入する意向を示している。
(ZUU online)
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