イオン <8267> と連結子会社のイオンリテールおよびダイエーは22日、新たなグループ経営体制の確立に向けた組織改革を実施すると発表した。「事業会社の自律的経営」、「地域密着経営の深耕」、「グループ重点課題の推進」を掲げている。

1月5日に3社の社長を交代すると発表したイオングループが具体的な経営ビジョンを明らかにした。「事業会社の自律的経営」に伴い、ホールディングスであるイオンは執行役、従業員を半減させ、事業会社への人材配置を行う。事業CEO制を廃止することで、事業会社が自律的に経営を行える体制を整えていくという。

「地域密着経営の深耕」はホールディングスのスリム化を実施した上で、地域や店舗の人材を強化し、「地域密着」や「現場主義」の体制を構築していく。

さらに執行役をグループの重点課題に配置することで、課題の克服に取り組んでいく。

イオングループは業績不振が続いている。2015年2月期第3四半期までの営業利益は494億円弱で、前年同期比の約半分の水準。2015年2月通期の営業利益予想は当初の目標である2000〜2100億円から変更はないが、現実的には達成が困難との見方が強い。今回の経営体制の変更が業績回復の緒になるのか、注目される。

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