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1月21日毎年恒例の米国オバマ大統領による一般教書演説が開催された。これは大統領による上下両院に対する施政方針演説というべきものであるが、現地ではこの演説の評価が非常に高まっている。

ここのところ長期に渡って支持率が低迷し、残り2年の任期を残してすっかりレームダックになってしまうのかと思われたオバマ大統領だったが、今回の演説は語気を強めることは無かったもの全般的にパワフルで重みのある内容となり、かなりの自信を取り戻していることが伺われた。演説としてはそれなりの成功を収めたという評価を得ている。とくに1年前あたりのすっかり存在感を失ったオバマ氏の姿とは大きく異なり、強いオバマが戻ってきたという賞賛の声も支持者の中からは聞かれている。


イスラム国との戦いも鮮明化~ただ軍事的な対立で矢面には立たない気配

今回オバマ大統領はイスラム国との戦いにおいても強い立場を明確に表している。ただ、これは必ずしもこれまでのような軍事的対立を示唆するのではなく、巧みな外交手段によって複雑な方法を選択して対応しようしていることを示唆している。実際シャルリーエプドへのテロに対するフランスデモにも同氏は嘘か本当か健康上の理由で参加を取りやめ、矢面に立つことをうまく切り抜けている。強い姿勢は強調しながらも、その立ち位置は微妙に変えつつあることがある意味で鮮明になっているともいえる。