エボラ出血熱の感染の拡大を防ぐため、NEC <6701> が支援に乗り出した。西アフリカを中心に感染が拡大し、その高い致死率が脅威となっているエボラ出血熱。WHO(世界保健機関)が把握しているだけでも、感染者数は2万人を超え、8600人以上の死者が出ている。

そんな中でNECは27日、空港や国境を通過する人物の体温を接触することなく計測できる赤外線サーモグラフィをJICA(国際協力機構)を通じてコートジボワールに4台、ガーナに5台を納入したと発表した。稼働開始は2月初旬を予定している。

NECが納入したのは被験者に接触せずに発熱者のスクリーニングが可能な赤外線サーモグラフィで、安全かつ効果的に感染拡大の防止を行うことができる。

エボラ出血熱の特効薬はまだ開発されておらず、効果的な治療法は確立されていない。このため、現段階では感染の拡大を防ぐための予防策を取ることが最も重要な対策の一つだと考えられている。

なお、エボラ出血熱に関して、日本政府は昨年11月に1億ドルの支援を表明。世界各国から支援が広がっている。

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