ANAホールディングス <9202> は、2014年3月に発注した70機に加え、さらに15機(ボーイング8機とエアバス7機)を追加発注することを発表した。これにより、中・長期の成長原資ならびに更新機材を確保、国内線「需給適合」の深化および首都圏空港の再拡張への対応が可能となる、という。15機の総額は推定2,590億円(1ドル120円換算)である。
また、同社は「2014~16 年度ANAグループ中期経営戦略ローリングプラン及び長期戦略構想について」 を発表。2020年の東京オリンピック、パラリンピックを視野に入れつつ、アジア経済成長と、海外からのさらなる需要の拡大、今後予想される首都圏空港の再拡張を確実にビジネスチャンスとして捉える。国内線市場の成熟化のなかで、国際線需要の拡大や、外国航空会社の参入・増便、かつ内外LCC参入・事業拡張を中長期ビジョンとして取り組む。
ANAが目指す10年後の戦略は、経済・社会環境の変化と地学的リスクを見越したうえで、世界から圧倒的支持を受けるエアライングループへと成長することである。10年後(2025年度)の連結売上高は2兆5,000億円規模、グループ連結営業利益で2,000億円規模を目指すとしている。事業別戦略としては、国内線に変わり国際線が利益収益の柱となり、10年後の国際線売上高が2015年度比1.5倍規模の拡大を目指す。
今後の地域別戦略としては、東欧・ロシア、中東・アフリカ、オセアニア、中南米への就航拡大をイメージしている。
(ZUU online)
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