三菱ケミ

2月4日、三菱ケミカルホールディングス <4188> は平成27年3月期第3四半期決算を発表した。

売上高2兆6,803億円(前年同期比+8.0%)、営業利益1,242億円(同+41.6%)、経常利益1,275億円(同+51.1%)、四半期純利益754億円(同+101.7%)となった。四半期純利益は、大陽日酸 <4091> の連結子会社化に伴って生じた段階取得に係る差益の計上(341億円)等が影響している。純利益は通期計画に対して第3四半期までで進捗率160.4%と予想を大きく上回っているが、通期予想の変更はない。

原燃料価格の急落に伴う在庫評価損の発生等により素材分野の一部製品において苦戦したものの、機能商品分野を中心に概ね堅調だった。

主なセグメント別にみると、ヘルスケア分野は、国内では平成26年4月に実施された薬価改定やジェネリック医薬品の市場拡大等による影響を受け売上が減少した医薬品を、診断検査事業における売上げは増加、及び、製剤材料において平成25年3月に連結子会社としたクオリカプスの業績を前期第2四半期から取り込んだこと等によりカバーし、売上高は前年同期比65億円増加の4,063億円となった。

ケミカルズ分野においては石油化学製品の基礎原料であるエチレンの生産量減少、基礎石化製品及び化成品の売上減少などを、平成26年11月に連結子会社とした大陽日酸の業績を取り込み、新たに産業ガスの売上げを計上したことで前年同期比883億円増加の7,954億円となっている。

(ZUU online)

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