2月5日、ディー・エヌ・エー <2432> が平成27年3月期第3四半期決算を発表した。売上収益は1,062億円(前年同期比△24.9%)、営業利益201億円(同△53.7%)、税引前利益223億円(同△50.7%)、四半期利益133億円(同△50.8%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益125億円(同△52.1%)となった。また、同時に通期の業績予想も発表した。平成27年3月期の売上収益は1,426億円(△21.4%)、営業利益248億円(△53.4%)、親会社の所有者に帰属する当期利益144億円(△54.5%)となる見込みだ。未定としていた期末配当金は、業績に連動する形で、前期より20円減配の17円とした。

全てのセグメントにおいて減益となっている。

特に主力であるソーシャルメディア事業において、国内ゲーム事業の売上収益が減少したことが響いた。9月下旬にリリースした有力IP(知的財産)を用いたアプリ市場向けタイトルが順調だったものの、既存タイトルでの利用低下を新規タイトルで補うまでには至らず、ゲーム内仮想通貨(コイン)の消費高は、前年同期比26%減の1,120億円となった。ソーシャルメディア事業におけるセグメント利益は前年同期比の458億円から48%減少し、235億円まで落ち込んだ。

EC事業においては総合ショッピングサイト「DeNAショッピング」(「auショッピングモール」 を含む。)のショッピング取扱高が477億円(前年同期比15%増)と伸長、決済代行サービスを手掛けるペイジェント及び「DeNAトラベル」等の旅行代理店サービスの取扱高も増加したが、オークションサイト「モバオク」(「auモバオク」を含む。)の有料会員数は減少、セグメント利益は22億円(同△25.9%)となった。また、その他の事業においても新たに取り組んでいるヘルスケア及びキュレーションプラットフォーム分野での費用が先行し、セグメント損失が12億円と前年同期の8億円の損失より赤字幅が拡大した。

「マンガボックス」「SHOWROOM」等のIP創出プラットフォームの利用拡大及び有力IPを活用したタイトルの利用拡大により巻き返しを図る。

(ZUU online)

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