(写真:カヤックHP より)
16日、カヤック <3904> は2014年12月期通期および4Qの決算を発表した。同社は、昨年12月25日に東証マザーズに新規上場した情報・通信業分類・サービス業の会社である。
2014年12月期通期の売上高は28億9600万円(前期比3.3%増)、営業利益1億9800万円(同9.7%増)。『ぼくらの甲子園!ポケット』のTVCM放映など、新規ゲームの宣伝広告の増加により、販管費も1億7600万円増加した。下半期で盛り返し、3Qから四半期ベースでの営業利益を黒字化させ、通期ベースで前年比増収を達成したが、経常利益は1億8200万円(前年比15.5%減)で、純利益1億1800万円(同10.2%減)にとどまった。
スマートフォン市場の拡大にともなうLobi事業の拡大に期待
現時点主軸はソーシャルゲーム事業であるが、2014年12月期は、新規ゲームの貢献により同事業の売上高は前期比8.7%増の12億9500万円であった。一方急激に伸びてきているのは、Lobi事業である。スマートフォンに特化したゲームと動画を提供するが、スマートフォンの広告・動画市場が急速に拡大するなか、通期の事業売上高も前期比14.2%増の1億7100万円に達した。4Qのスマートフォンゲームの売上高は5億5000万円に急成長した。同社のサービスは、スマートフォン市場に着実に根付いており、公開コミュニティ数は10万以上、SDK導入アプリ数500アプリ以上を数える。スマートフォンの動画広告市場は今後3年間で年率平均70%以上の成長を予想しており、今後の売上拡大と利益への貢献が見込まれる。もう一つの主軸事業、クライアントワーク事業は、インターネット広告市場の伸びとともに、安定した売り上げを保っている。
同社株価の動きは、2月に入り売上高が増加し、予想PERは80倍まで買われている。買い残高が残っており、市場の関心を集めつつあるようだが、今期も前期同様、下半期からの売上・利益拡大が実現することになるだろう。
今期通期は、前期比28%増の売上高37億円、営業利益3億7000万円(前期比27.9%増)、営業利益3億7000万円(同86.6%増)、経常利益3億6900万円(同2倍)、純利益2億3600万円(同99.8%増)を見込んでいる。
(ZUU online)
【関連記事】
飲料事業から撤退を決めたJT 「選択と集中」の中身は?
スマホ需要に対応―ソニーがイメージセンサー生産強化へ1050億円の設備投資
日経新聞/日経MJ/四季報まで閲覧可?会員制データベースに自由にアクセスする方法
米国と国内REITを比較 投資家がJ-REITを選ぶ理由
10万円以下でも買える?2015年の目玉LINE株を上場前に買う2つの方法