3月2日、米経済紙のフォーブスが2015年版の”The World Billionaires”(世界長者番付)を発表した。資産10億ドル以上を持つ億万長者は昨年の1645人から11%アップ(181人増)の1826人となった。国別のトップは前年どおりアメリカ合衆国で536人(前年比8.9%アップ)となった。2位も前年同様、中国で213人(前年比40.1%アップ)を記録。日本は、24人(前年比11%ダウン)の10位だった。

世界トップは総資産792億ドル(約9兆5000億円)で米マイクロソフト のビル・ゲイツ氏が2年連続となった。ちなみに、同氏は過去20年で15回も世界トップとなっている。世界トップ10で見ると、メキシコ通信業界の大物カルロス・スリム氏、米投資家のウォーレン・バフェット氏を始めとしてその顔ぶれはほぼ同じだ。

しかし、トップ20位まで見ると新たに米フェースブック 創業者のマーク・ザッカーバーグ氏の334億ドル(約4兆円)と、米グーグル 創業者のラリー・ペイジ氏の297億ドル(約3兆5600億円)が新たにランク入りした。この2名を加えて、20位の中で米IT業界からは最大の6名がランク入りしており、まだまだ米国のIT産業は強いといえる。

日本人に目を移すと、トップが41位のファーストリテイリング <9983> の柳井正氏で202億ドル(約2兆4200億円)。次点が75位のソフトバンク <9984> の孫正義氏で141億ドル(約1兆6900億円)だった。 今回の日本人で新たにランク入りしたのは、mixi <2121> の笠原健治氏で14億ドル(約1680億円)、ロボットのサイバーダイン <7779> の創業者である山海喜之氏が11億ドル(約1320億円)であった。ランク入りした日本人24人の内、一番多かったのはエンターテイメント系(パチンコとゲーム関係含む)であり、日本の特徴を表している。

なんとも数字に麻痺しそうな金額であるが、フォーブスのランキング入りした億万長者の総資産額は7兆500億ドル(約846兆円)にものぼり、日本のGDPである500億円弱の1.7倍もの富を1826名で占めている事になる。

(ZUU online)

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