米経済紙のフォーブスが3月3日に公表した「世界長者番付・億万長者ランキング 2015年(日本編)」では、IT分野で資産を築いた投資家や事業家が目立つ結果となった。パソコン(PC)やインターネット、スマートデバイスの普及に伴うITの勢いを借りて、確たる地位を築いていると言えそうだ。

顔ぶれとしては、すでにおなじみのソフトバンク <9984> の孫正義氏が日本人としては2位にランクイン。今やカジュアル衣料のブランドと言ってもよいユニクロを運営するファーストリテイリング <9983> で代表取締役会長兼社長を務める柳井正氏の約2.4兆円に続く、約1.7兆円に上る資産が孫氏の下にある。事業家として数々の業績を残してきた同氏の、面目躍如といえそうだ。

さらに、孫氏と関係の深いヤフーと並ぶ、一大ポータルサイトおよびオンラインショッピングモールを運営する楽天 <4755> の代表取締役会長兼社長である三木谷浩史氏が約1兆円となり3位。上位3位までを見ても、衣料販売事業で資産を築いた柳井氏を除く2氏が、IT産業を背景に資産を築いてきた格好だ。

ほかにも、ITに関連のある業種の関係者としては、光通信の代表取締役会長兼CEOである重田康光氏が13位に食い込んでいる。ITバブル期には一度は株価高騰銘柄となった一方で、大暴落するなど激しいアップダウンを経験してきた経歴も持つ。IT機器の製造や、インターネットサービス運営ではないものの、同種の機器を販売してきたという点で、こちらもIT畑と言っていいだろう。

インターネットと関係の深いところでいえば、オンラインゲームの開発・運営を行うコロプラ <3668> を創業した馬場功淳氏が約1920億円となり、16位となった。オンラインサービスの提供企業としては、SNSのミクシィ <2121> を立ち上げた笠原健治氏が1680億円と18位、ネット通販事業を運営するスタートトゥデイ <3092> の前澤友作氏が1560億円と19位になった。さらに、グリー <3632> の田中良和氏も1320億円などとなった。

(ZUU online)

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