ANAホールディングス <9202> は4月30日、2015年3月期の決算を発表した。純利益は前期比107.8%増の392億円、経常利益は同比56.4%増の671億円だった。羽田空港の国際線枠拡充でインバウンド需要を取り込むなど航空事業が好調だった。
売上高は9.1%増の1兆7134億円、営業利益は38.7%増の915億円だった。
航空事業では、国際線は中国・アジア路線を中心に訪日旅行者の増加による需要を取り込み、旅客集と収入がともに前期を上回った。ロンドンやパリなどへの7路線を新規開設。人気の高いシンガポールやバンコク、フランクフルトの路線を増便した結果、都心からのビジネス需要の取り込みにもつながった。
国内線でも羽田・伊丹発着路線を中心に増便し、ネットワークを強化し利便性を高めた。普通運賃の改定や割引運賃の柔軟な設定なども功を奏し、旅客数・収入ともに前期を上回った。
16年3月期の業績見通しについては。売上高は前期比4.5%増の1兆7900億円、営業利益は25.6%増の1150億円。純利益は520億円と前期比で32.5%増の見通しとした。(ZUU online 編集部)
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