三菱商事 <8058> が5月8日、2015年3月期の決算を公表した。ガス・石油開発事業における減損損失計上があったものの、当期利益は増益を確保した。
同社の15年度3月期の通期決算は、売上高7兆6695億円で対前年横ばいであったが、売上総利益は前年を239億円上回り1兆2099億円だった。シェールガス事業、北海油田事業、およびパプア炭鉱開発事業の大口損失950億円を含み全社で1270億円の損失計上となったが、為替益や金融収益等でカバーし、当期利益は、対前年392億円増の4006億円となった。
セグメントでみると、損失を計上したエネルギー事業が前年比31%減益となり同社利益における資源分野の構成比は前年の33%から21%に減った。一方、非資源分野は、前年の67%から79%にアップし、資源分野の減益分を非資源分野の増益が支えている状況だ。
非資源分野の主要事業は、地球環境・インフラ事業(前年比26%増益)、新産業金融事業(前年比35%増益)化学品事業(前年比45%増益)および生活産業(前年比104%増益)と好調に推移した。
15年度の見通しは、引き続き厳しいと予想される資源分野の事業環境を考慮し、3600億円(前年比10.1%減)を見込んでいる。過去大きな利益を稼ぎ出し総合商社に貢献してきた資源分野だが、見直すべき時期にきているようだ。(ZUU online 編集部)
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