マーケティング・オートメーションとは?

同社が提供するマーケティング・オートメーションとは、マーケティングで使用する機能が統合されたパッケージソフトウェアのようなものだ。メール配信、顧客管理、営業支援、コンテンツ管理(CMS)、アクセス解析などがこれに含まれる。通常、バラバラに運用されているこれらの機能を一元管理できるようにしたものが、マーケティング・オートメーションである。マーケティング・オートメーションは米国で年50%以上もの急成長続けている有望な分野でもあるのだ。

ただ、このマーケティング・オートメーションを導入するには、その後のプロセスである営業支援システム(SFA)を徹底しておかないと効果が薄い。営業支援システム(SFA)とは、個人が行うことによりブラックボックスになりがちな営業活動を、誰でも分かるように見える化を実現することにより、営業プロセスの自動化を行うシステムだ。営業担当者が出先からでも情報を確認・登録できる等、便利なシステムとなっているものが多い。

マーケティング・オートメーションを導入することではじめてSFAに有効な案件を営業担当者へ届けることができる。そこで、マーケティング・オートメーションと同時にSFAを導入する企業が多くなっている。


自身も買収で拡大してきたセールスフォース

セールスフォース自身も次々に企業を買収することで、拡大してきた歴史がある。2006年以降、30社近くの会社を買収してきた。中には25億ドル(約3,000億円)もの多額でマーケティング・オートメーションを強化するためExactTargetを買収した実績もある。

これまで買収に次ぐ買収で成長してきたが、ついに買収される側に回る可能性があることは驚きだが、それほどまでに目まぐるしくマーケティング・オートメーション業界が急成長している証でもある。