日本とアメリカで育ち、メキシコを放浪し、その後、日本に帰国。 大阪でのドカタなど、いろんな職業を転々とした後、香港の航空会社の客室乗務員になりました。 27歳で英会話教室を始め、現在に至ります。
今まで、様々な経営者やその家族の方々にお教えしました。 今回は、近年、その代々の経営者一族のご子息はどのようなお仕事をされているのか、に着目していこうと思います。
■「代々が経営者一族」とは
日本国内には、創業100年以上の会社は約19,500社、200年以上は1,500社以上あります(COSMOS2-帝国データバンク企業概要データベース2009年)。 その会社の多くは、ご子息等が継いでこられている代々の経営者です。
「代々が経営者一族」とは、その経営者の方自身が財産を受け継いでおり、また子供達の誰かに受け継がせる前提で教育されている一族でとします。
●跡を継がない方々
代々の経営者一族、ということは、お子様や婿養子様が継がれている、ということですが、お子様が複数いらっしゃる場合は、人数的にあふれてしまい、跡を継ぐことができない方も出てくることもあります。
また、どうしても跡を継ぎたくないお子様がいらっしゃっても不思議ではありません。 そうなると、そのお子様達は今何をされているのか、という疑問が生じます。 今回、改めてその方々にご連絡差し上げ、取材のご承諾をいただいたしだいです。
■就職
私の勝手なイメージでは、「公務員」や「銀行」など、いわゆる「手堅い所」に就職されるお子様達が多いのではないか、と思っていました。 確かにそれに当てはまる方もいらっしゃいましたが、今回の取材ではそうでない人の方も多くいらっしゃいました。
「会社はお兄ちゃんが継ぎました。 私は 役所に就職 してますし、結婚したら辞めたいと思っています。 弟は最近までホテルのフロントでしたが、脱サラして、子供やお嫁さんをつれて、地方で農業の見習いを始めたようです。 もう、10年くらい実家には顔を見せていません。」(スーパーマーケット社長令嬢)
「姉は 私立学校の英語の非常勤講師 をやってます。 ケーキ屋さんは、弟が継いで、私はその 事務 をやってます。 」(ケーキ店チェーン社長令嬢)
「兄は ○○省(国の機関)に就職 しました。 私の夫がウチの会社の役員で、父はそれで満足みたいです。 兄と私の夫は、高校時代の友達なので、ウチによく来ますが、兄はいつも『もう辞めたいから、お前の会社で掃除夫で良いから雇ってくれ!』なんていってます。 でも、辞めないんじゃないんですかね。」(和菓子店社長令嬢)
「私は一人っ子ですが、 銀行に就職 してます。 でも、本当は海外でボランティアをしようとおもってます! 跡継ぎとか全く考えてないですし、父の会社がどうなるか、とか考えたこともないです。」(自動車販売店社長令嬢)