Star Wars Exhibition Previews In Melbourne
(写真=Thinkstock/Getty Images)

4月16日、スター・ウォーズシリーズ10年ぶりの新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の予告編がYouTube上で公開された。12月の日本公開に向けて、今後「スター・ウォーズ」関連のビジネスが盛り上がってきそうである。株式市場ではどのような企業が恩恵にあずかるのか、関連銘柄を紹介していこう。


高収益のライセンスビジネス

まず、映画ビジネスは映画の配給だけではなく、ライセンスビジネスに大きなチャンスがある。スター・ウォーズシリーズを手掛けているのは、米ウォルト・ディズニーの子会社である米ルーカスフィルムであり、米ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、ライセンスビジネスの拡大を狙いとして、米ウォルト・ディズニーは「スター・ウォーズ」のフランチャイズ権の買収を発表した。

実際、米ウォルト・ディズニーの2014年12月期売上において、ライセンスビジネスが属する消費者向け製品部門の売上高は前年同期比22%増であり、全体の売上高の伸び率である前年同期比9%増よりも大きい。

さらに、消費者向け製品部門の営業利益率は45.4%であり、会社全体の営業利益率26.4%を大きく超えている。ライセンスビジネスは売上の伸びと高い利益率の両面で、優秀なビジネスモデルなのである。


ヒットすれば東京ディズニーリゾートへの波及効果大

では、日本において「スター・ウォーズ」のライセンスビジネスを行っているのはどんな企業だろうか?

まず、東京ディズニーランドを運営しているオリエンタルランド <4661> だ。東京ディズニーランドには、「スター・ウォーズ」の世界を模したアトラクション「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」があり、今回の「スター・ウォーズ」新作の公開に合わせて人気再燃も予想される。

また、「アナと雪の女王」のように、映画の公開に合わせたイベント開催も考えられる。実際、東京ディズニーリゾートの2014年度入場者数は、「アナと雪の女王」のイベント効果で過去最高の3,137万7千人を記録し、ヒット映画の効果は計り知れないだろう。


ライセンスビジネスではタカラトミーやANAに注目

オリエンタルランドのほかに「スター・ウォーズ」関連のライセンスビジネスを行っている企業として、スター・ウォーズシリーズの玩具を製造しているタカラトミー <7867> がある。

タカラトミーは、「スター・ウォーズ」製品の特設Webサイトを開設し、4月下旬にはダース・ベイダーやR2-D2など、映画の人気キャラクターのフィギュアを発売。タカラトミーの売上高は2012年3月期の1,872億円をピークに3期連続で減少しており、「スター・ウォーズ」製品をヒットの足がかりにしたいところである。

ANAホールディングス <9202> も、「STAR WARSTMプロジェクト」として、ウォルト・ディズニー・ジャパンとライセンス契約を結び、「スター・ウォーズ」の特別塗装を施したジェットを世界で唯一飛ばすことを発表した。LCCが台頭する中、STAR WARSジェットを飛ばすことでANAブランドの認知拡大や差別化を狙いとしており、インバウンド需要を取り込む狙いがあると考えられる。

実際、4月30日に発表した2015年3月期決算では、過去最高の売上高である1兆7,134億円となったが、国際線の座席利用率は前年比1.8%減であり、成長の余地がある。それゆえANAは今後の戦略としてインバウンド需要と、アジアから日本を経由して北米に行く3国間需要の取り込みを強化するとしており、北米やアジアで人気が高い「スター・ウォーズ」をフックに、外国人客を取り込んでいく意図であると考えられる。


SANKYOも意外な「スター・ウォーズ」関連銘柄

パチンコ・パチスロメーカーであるSANKYO <6417> も、意外な「スター・ウォーズ」関連銘柄である。SANKYOは、「スター・ウォーズ」デザインのパチンコ台を、ルーカスフィルムの協力の下2008年12月から発売しており、最新版の「CRF.スター・ウォーズ R」は昨年末から市場導入している。

SANKYOの2015年3月期第3四半期売上高は前年同期比15%減と苦戦しているが、「スター・ウォーズ」デザインのパチンコ台は、発売直後の2009年3月期には主要機種販売台数トップの8万3千台の実績があり、ヒットすれば売上増の起爆剤となる可能性もある。


関連銘柄の勝者は米ウォルト・ディズニー

「スター・ウォーズ」のライセンス関連ビジネスを手掛けている企業の中には、タカラトミーやSANKYOのように現状の経営に苦しむ企業がある。これらの企業にとっては業績回復の起爆剤として、「スター・ウォーズ」ブランドに賭ける意図が感じられるが、「アナ雪」のように、公開される映画自体が社会現象となるような盛り上がりを見せなければ、大きな売上増に結び付けることは難しいだろう。

一方、「スター・ウォーズ」のライセンスを提供する米ウォルト・ディズニーは、提供先を増やすことで、リスクと費用をかけずにライセンス料が入ってくるというおいしいポジションにいる。最も有望な「スター・ウォーズ」関連銘柄は、米国株のウォルト・ディズニーであろう。(ZUU online 編集部)

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