型にはまらない独自の採用方法
こうした中で企業のファーストリテイリングのように人材採用戦略にもイノベーションが生じ、各企業はその採用方法において独自の試みを始めている。
例えば、東急エージェンシーの顔採用。顔分析システムの結果に応じて就職支援特典を与えることによって、企業にとってもそれぞれの人材に合った対応をすることができるというメリットがある。
また、ソーシャルゲームなどのイラスト製作を手がけるサーチフィールドは、会話型推理ゲーム「人狼」を導入し、ゲームをプレイさせることでコミュニケーションを円滑にし、それぞれの学生の本来の姿を垣間見ることでよりよい人材獲得のへとつなげている。
同じくソーシャルゲームの企画・開発・運営を手掛けるenish <3667> は、一番得意なゲームを実際にプレイさせることで、自慢のテクニカルスキルを披露させるという画期的なものだ。
とらふぐ亭で有名なふぐ料理専門店の東京一番フーズ <3067> では、29種類の採用サイトを開設し、学生が自分に最もピッタリきた採用方法を選択させるという採用方法を試みている。
チームラボでは、大学生にとっての集大成である卒論を採用に組み込んでいる。規定の応募フォームに氏名・連絡先・卒業制作または卒業論文の、3点を添付し送付することによって卒制と卒論のみでの評価、採用をするという画期的な方法だ。ある意味最も合理的な採用方法といえるだろう。