大型の資金調達の成功の秘訣

大きな金額を投資する方は、計画通りにいくにはどのKPIのどのドライバーを伸ばせばいいのか確信を持てないと怖くて投資できないと思います。ある程度の実績がありデータが溜まっていくと重要なKPIやドライバーがわかって今後の予測ができるようになり、比較的安心して投資できるような説明をすることできるようになります。

具体的にはビジョン、ロジック、ロジックを裏付ける数字があればこのような説明はできると思います。もちろん全ての数字がわかっているわけではないので、その段階で確定ができない数字はx,y,zといった変数にしておき、この変数の数をできるだけ少なくしていくのが大事かなと。


貴社のサービスの内容や特長、今後の展望

B2CとB2Bを両方やっており、FinTech(FinanceとTechnologyを組み合わせた造語、金融とIT技術の融合によるイノベーションを指す)分野で圧倒的ナンバー1になりたい、そしてなれると思っています。我々にはテクノロジーの力でお金の課題を解決したいというビジョンがあります。そういったサービスをひたすら創っていくことがミッションで、これまでにB2Cではアプリで簡単に資産管理ができるようになりましたし、B2Bではクラウドを活用して会計や給与計算や請求書作成がこれまでより格段に早く安くできるようになりました。

将来的にはソニー、トヨタ、ホンダのようなグローバルに通用するグローバルベンチャー企業に成長していきたいと考えています。そのためには優秀な仲間が必要で、優秀な仲間が集まればいいプロダクトができ、お金も集まってきます。結局のところ資金調達というのは、お金が先なのではなく中身がないと集まらないものだと思います。ビジョンがあって、人が集まって、いいサービスを作ると、お金がついてくる、こういった流れなのだと思います。金は天下の回りものと言われますが、お金は必要なところに集まるので、いいメンバーを集めていいプロダクトをつくっていきたいと思います。


資金調達を目指す経営者へメッセージ

以前と比べて、今は未上場のマーケットで資金調達をしやすい環境だと思います。世の中の課題を解決したいという想いがあって、その想いを発信すると共感する仲間が集まってきて一人ではできないことができるようになると思います。

そしてお金も集まってくるという流れになってくるような以前とは比べると非常に恵まれた環境になっているかと思います。資金調達の小手先の方法論に走らずに、その事業は一生かけてやりたいことなんだという想いが大事なことだと思います。  (提供:資金調達プロ/ZUU online 編集部)

【関連記事】
17億円超を調達し、クラウド会計ソフト freeeをトップに押し上げたfreee株式会社
学生時代に貯めた100万で起業。さらに各方面からの資金調達に成功した合同会社スタディサポート
創業から15年、MBO、IPO等様々な資金調達を行ってきた株式会社VOYAGE GROUP
900万円を元手にJFCから600万円の資金調達に成功した元住吉のイタリアンバル「osteria Toto」
2013年に5億円、翌年には15億円の資金調達に成功した株式会社マネーフォワード