マルチエリアでのビジネス拡大にベストマッチング

日清食品の海外売り上げ比率は、まだ2割程度と意外に低い。しかし中期計画では5割までの拡大をめざしているという。とくに食品のように国をまたぎながら市場が拡大していく商品では、このスポーツマーケティングに大きな効果が期待できる。たとえば全世界でマンUのファンは6.5億人、アジアでも3億人超である。こうした人気チームの利用は、短期間での認知と、トライアルでの商品獲得、ロイヤルカスタマー育成にはもってこいということができる。


すでに広告換算効果は2014年だけで50億円

2014年にスタートしたばかりの日清食品のスポーツマーケティングだが、上述のテニスの錦織圭との所属契約、マンUのスポンサー契約をはじめとし、ゴルフでは池田勇太との所属契約、さらに駅伝をはじめとする陸上競技のサポート等により、すでに2014年だけで50億円規模の広告効果を達成するにいたっているという。同社にとって、スポーツマーケティングは言葉の壁を超えたグローバルコミュニケーションツールであり、しっかりとブランドのプレゼンスへとつなぐことのできる重要な施策となっていることがわかる。
今後国際間の競争がますます厳しくなる消費財市場の中で、日清に続くスポーツマーケティングに尽力する企業が増えていくことが予想される。

(ZUU online 編集部)

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