水産資源確保の競争激しい回転寿司業界

一皿100円の低価格寿司の浸透により、成長を続けてきた回転寿司業界。ところで「かっぱ寿司」を展開する業界大手のカッパ・クリエイトホールディングスと元気寿司が経営統合を行って業界一位に躍り出るなど、大きな動きのある業界である。

水産資源の確保が国内のみならず国際的にも年々激しくなり、調達コストが上昇する一方、客足は伸び悩み始めている。経営統合を進め、大量発注による調達コスト削減、不採算店舗の閉鎖といった、再編劇が予想される業界の一つだ。


イオンが統合メリットを発揮できるかドラッグストア業界

スーパー事業で苦戦しているイオンがグループのドラッグストア4社を統合、さらに業界6位のウエルシアホールディングスを傘下に入れて単純合算の売上高は約5,000億円となり、マツモトキヨシを抑えて業界首位に立った。

ドラッグストア業界の成長スピードは鈍化しており、岐路に立たされている。イオンが統合メリットをどう発揮してくるかにもよるが、今後は業界を巻き込んだ再編が進むことが予想される。


成長が鈍化している業界は要注目

成長が約束された市場で戦う分にはいいのだろう。しかし成長が鈍化している業界では、今後も組織再編やM&Aは頻繁に起こる可能性がある。

自社単体では難しいことも、複数の会社で手を取り合えば、市場拡大の新たな視点を得られるからだ。業界再編の余地があるのは、まだまだ改善の余地があることを示している。

いろいろな業界で日々再編劇が起きているが、「自社が属する業界はどうなのか?」と考えると、何か見えてくるものがあるだろう。成長が見込めない中でも、希望は捨てずにアイデアで乗り切っていってほしい。

(ZUU online 編集部)

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