トヨタとマツダは、2010年から始まったトヨタのハイブリッドシステム技術のライセンス供与をマツダ「アクセラ」に対して行ってきたうえ、今夏から始まるマツダのメキシコ工場におけるトヨタの小型車を年間5万台生産する予定だ。もともと業務提携を行ってきた2社がさらなる発展を目指して、といったところだろう。
トヨタの豊田章男社長は、「マツダは、『SKYACTIV技術』『魂動デザイン』など、基本にこだわったクルマづくりを進めるとともに、次代を担うクルマ・技術に挑戦し続けておられるクルマ会社と思っています。私たちのめざす『もっといいクルマづくり』を実践されている会社であり、志を同じくする企業同士で新しい『クルマの魅力向上』に取り組めるという期待感で一杯です。取り組みを通じて『次の100年もクルマは楽しいぞ!』というメッセージを世界に発信できれば、こんなに素晴らしいことはありません」と語った。
また、マツダの小飼雅道社長は、「トヨタは、地球環境保全、モノづくりの将来に責任を果たされようとする強い意志を持たれた企業です。また、『もっといいクルマづくり』という目標に向け、さらなる革新をされようとする真摯な姿勢に尊敬の念を抱いております。さらには、創業以来地元を大切にし、地元から愛されていることにも共感します。本協業により、さらなる『クルマの魅力向上』が実現でき、お客様にとっての真の価値の向上と広島のモノ造り力の向上にもつながることを期待しています」と、互いにリスペクトし合う和やかな雰囲気となった。