今回の協業検討の合意は、「もっといいクルマづくり」を掲げ、持続的成長に向けた真の競争力強化のために会社を挙げた構造改革に取り組むトヨタと、「カーライフを通じて人々に人生の輝きを提供する」という企業理念を掲げ、「SKYACTIV技術」と「魂動デザイン」を導入し、お客さまに「走る歓び」を提供することを目指しているマツダの思い・姿勢とが一致したことにより、従来の提携の枠組みを超えて「クルマの新たな価値創造」に向けた中長期的な相互協力を目指すものだという。
ここで、賢明な読者なら、トヨタの資本がマツダに入るのではないか、という見方を示したくなると思うが、この会見ではそういった話しは出なかった。ただしマツダは、2008年からフォードとの提携関係を薄くし、以降はディーゼルに力を入れるなど、独自の開発に注力してきたが、将来を見据えて大きなステップアップを図るにはトヨタとガッチリ組むことが必要だと感じたことは事実なのではないか。
PHV(プラグインハイブリッド)やFCV(燃料電池車)など、とくに環境に配慮した自動車の次世代技術には、膨大な投資が必要とされる関係上、今後も合従連衡が続く可能性は強いものと思われる。その中心は、自動車のガリバーたるトヨタ以外に考えられない。
【関連記事】
・
トヨタとマツダが業務提携のための覚書に調印
・
日本人大富豪ランキング トップ20の顔ぶれはこれだ!
・
日経新聞・四季報などがネット上で全て閲覧可!?その意外な方法とは
・
シャープとトヨタ、対照的なクリティカルディシジョン
・
10万円以下でも買える?2015年の目玉LINE株を上場前に買う2つの方法