この記事は2025年8月19日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=てんぷら/stock.adobe.com)

2025年8月19日(火)の午後12時半時点に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週のメインテーマは、週末のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の米利下げに関する発言だろう。パウエル氏が現在、利下げに対してどういった姿勢なのか、注目が集まっている。

米利下げはこれまで年内3回と考えられていたが、非常に強いPPIを受けて年内2回に減っている。おそらく9月には25bpの利下げがあるとは思うのだが、パウエル氏がどういった言い方をするかが重要だ。

マーケットは一時、9月の利下げを100%近く織り込んでいたが現在は80%程度となっている。とはいえ大半は織り込んでいるため、もしパウエル発言に「数字を見ながら」といったニュアンスや、利下げをしない、もしくは利下げに対し消極的と取られるような内容が見えれば米ドル/円は急騰するだろう。

現在はジャクソンホールに向けて、ドルショートの巻き戻しが出ている最中ではないだろうか。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、145.80~149.00円。先週のお盆週に考えたものと同じだ。

米ドル/円はレンジ内でもみ合いつつ、ジャクソンホールに向けて、じり高方向になると考えている。よって押し目買いスタンスで臨みたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。