―― 国内ETFを購入する際の注意点などについて、アドバイスをお願いいたします。

小沼: 最近レバレッジ型(例・日経平均の日々の変化率の2倍の値動きをする)やインバース型(例・日経平均の日々の変化率のマイナス2倍の値動きをする)のETFの人気も高まっています。これらのETFは、「複利効果」といわれる性質があります。

3-2-4_72 「複利効果」とは、投資期間が長期になればなるほど、原指標の変動率とレバレッジ型指標の変動率の乖離が大きくなる可能性が高まることです。

そのため例えば、日経平均株価が1万6000円の時にレバレッジ型ETFに投資をし、長期的に保有し日経平均株価が2万4000円(プラス50%)の時に売却しても、レバレッジ型ETFがプラス50%の2倍であるプラス100%にはならない可能性が高い、という点に留意が必要です。

そのほかETFについての詳細は、東証のホームページ上に、各ETFの商品一覧やETF投資にあたっての留意点をまとめた『東証公式ETF・ETNガイドブック』を掲載していますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。

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―― 最後に、国内ETFの魅力について、個人投資家の皆さまへメッセージをお願いいたします。

小沼: ETFは今まで、知る人ぞ知る金融商品で、日経平均株価やTOPIXへの投資が中心でしたが、これら以外の商品を活用する投資家が増えています。ETFは個人投資家の方にとって、非常に利用しやすく、わかりやすい投資商品ですので、ぜひ多くの方に知っていただきたいですね。

(提供: 野村インベスター・リレーションズ

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