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(写真=Thinkstock/Getty Images)

(この記事は2014年5月6日に「 資金調達プロ 」掲載されたものです。)

前回に引き続き、2015年に入ってから1億円以上の資金調達を実施した国内ベンチャー企業のまとめです。今回は3月に資金調達した企業15社です。なお資金調達状況についての記載は、公表されている情報を元にまとめましたので、全ての情報が含まれているとは限りません。ご了承ください。


株式会社サイフューズ

http://www.cyfusebio.com/

株式会社サイフューズは再生医療ベンチャー企業で、バイオ3Dプリンターの販売、立体組織製品の研究開発、立体組織の製造受注を事業内容としています。バイオ3Dプリンターとは、様々な細胞を三次元に造形して皮膚、血管、臓器などの人体組織をつくることができる装置です。
代表の口石氏は慶應義塾大学卒業後、松下通信工業(現パナソニックモバイル)、RYUKA国際特許事務所、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て2009年にサイフューズを設立しました。

今回の資金調達額は約14億円で、下記12社に対する第三者割当増資によるものです。資金使途としては、バイオ3Dプリンターの海外販売および再生医療・細胞立体化基盤技術の実用化の加速とのことです。

ここ数年で3Dプリンターは普及しつつありますが、人体組織も3Dプリンターでつくれる技術が既にあるということに驚きました。再生医療は、iPS細胞の生みの親である山中伸弥教授の活躍により日本でも非常に期待されている分野です。サイフューズの今後の成長に期待します。

■資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2013年1月:4億2,000万円
東京大学エッジキャピタル、ニッセイ・キャピタル、日本ベンチャーキャピタル、経営共創基盤
2013年5月:1億5,000万円
ジャフコ
2015年3月:約14億円
エムスリー、科学技術振興機構、日本ベンチャーキャピタル、CYBERDYNE、JTファイナンシャルサービス、澁谷工業、ジャフコ、大和企業投資、DBJキャピタル、ニッセイ・キャピタル、三菱UFJキャピタル、東京大学エッジキャピタル

公表日:3月2日
調達金額:約14億円
資本金:19億8,060万円(資本準備金含む)
設立:2010年8月
代表者:代表取締役社長 口石幸治
本社:東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナープラザ
事業内容:再生医療製品の研究・開発・製造・販売


クラウドクレジット株式会社

https://crowdcredit.jp/

クラウドクレジット株式会社は、ソーシャルレンディングといわれる融資の仲介サービスを提供しています。現時点で提供している具体的なサービスとしては、日本で主に個人からお金を集めて南米ペルーで融資を行い、販売手数料および運用手数料を受け取っています(受け取らない商品もあり)。

代表の杉山氏は、東京大学卒業後に大和証券SMBCに入社、その後英国ロイズTSB銀行東京支店に入行し運用を担当しました。そこで日本では資金はあるのに運用先がなく、英国では逆に資金需要は高いのに資金が集まらないという状況を知り、国際間でマッチングを行えば問題は解決するということでクラウドクレジットを設立しました。

今回の資金調達額は2億円で、伊藤忠商事に対する第三者割当増資によるものです。資金使途は、財務体質の強化、人材の採用、システムへの追加開発、新規事業への投資などです。また伊藤忠商事との協業も考えているとのことです。

国内のソーシャルレンディングというとmaneoが比較的有名ですが、一般的にはそれほど知名度が高いとはいえません。一方米国ではLending Club社が2014年12月にニューヨーク取引市場で上場し、時価総額は1兆円規模です。クラウドファンディングも少しずつ浸透してきており、日本でもこの市場は拡大していくでしょう。

■資金調達状況(公表年月、調達金額、調達先)

2013年1月 非公表
フェムトスタートアップ
2014年7月 非公表
マネックスベンチャーズ、GCIキャピタル、フェムトスタートアップ
2015年3月 2億円
伊藤忠商事

公表日:3月2日
調達金額:2億円
資本金:非公表
設立:2013年1月
代表者:代表取締役 杉山智行
本社:東京都千代田区有楽町2-7-1有楽町イトシア12階
事業内容:金融業