6月3日、LIXILグループは、中国で水栓金具を手がける同社子会社のジョウユウの破産手続きに伴う損失、並びに2015年3月期の業績予想の下方修正も発表した。2014年3月期から3年間で最大662億円の損失が発生する見通し。

ジョウユウの株式価値毀損、その他実態調査に関わる費用も含め2014年及び2015年3月期における合計額で最大約330億円の損失が発生する。あわせてすでに発表していた2014年3月期の連結純利益を447億円から209億円に下方修正した。

今期以降については、ジョウユウの債務保証としてすでに発表されていた約160億円の特別損失が、最大約330億円に膨らむ可能性があると修正された。2015年3月期に関しても連結純利益を当初の245億円〜310億円から220億円に下方修正した。

ジョウユウは2014年に買収した独グローエ傘下の企業。今年4月に入り、在庫の過大評価など財務諸表に不正の疑いがあり調査が入っており、同社は債務超過を理由に5月下旬に破産手続きに入っていた。

LIXILグループ社長兼CEOの藤森義明氏は「当社への影響は小さくはありませんが、LIXIL グループの財務基盤は強固で、当社の基本的な事業運営の支障になるものではありません。当社のグローバル事業は盤石で、かつ財務的にも安定しています。」と事業に支障がないことを強調した。

また、同社はあわせて調査の結果、帳簿外の巨額な債務がジョウユウの破綻の主な原因の1つであり、創業者であったCai氏親子が不正な会計処理を行い、数年に渡り違法な決算報告を実施していたことを明らかにした。(ZUU online 編集部)

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