IMGP5289

「2015年はクラフトビール元年」。こう指摘されることもあるほど、人気に火が付き始めているクラフトビール。同時に“ブルーパブ”という業態にも大きな注目が集まっている。醸造所とパブを兼ねたこの業態は、コミュニケーション空間でもあった。


キリンが満を持してオープン

今年4月、大手ビールメーカー「キリンHD」 <2503> が展開するクラフトビールブランドの直営店「スプリングバレーブルワリー東京(SPRING VALLEY BREWERY TOKYO)」がオープンした。ウッディーで温かみがありながらスタイリッシュな空間が広がるこのお店では、6種類のクラフトビールとハムやソーセージなど自家製のシャルキュトリや、スモーク料理などの本格メニューが堪能できる。

オープン以来、30代の男女を中心に人気を集めており、週末はもちろん平日でも予約が必須の繁盛店となっている。複数のビールと本格メニューを揃えた店は他にもあるが、決定的な違いはその場で造られたビールが飲める点だ。店内は併設されたビール工場がガラス越しに見え、製造の際に使用しているタンクがオブジェのように並び、他店との差別化に成功している。