(写真=ZUU online 編集部)
M&Aキャピタルパートナーズ <6080> は6月24日、「経営者のためのM&A活用セミナー」をベルサール東京日本橋で開催し、M&Aの活用方法や成功のポイントについての考えを改めて披露した。日本の大手企業でも成長を後押しする合併買収が活発化しており、事業承継の一手法として注目されるM&Aの展開促進を図った格好だ。
M&Aについては、経営者の高齢化による世代交代に伴い、国内企業の事例も増加傾向にあり、20年間で4倍に増加しているとのこと。後継者不足などから休業、解散しなければならなくなる企業も増加しており、昨年に廃業した2万4106社のうち、76.6%で後継者も不在だったという。
この事業承継の傾向を受けて、M&Aキャピタルパートナーズ代表取締役社長の中村悟氏が「中堅・中小企業のためのM&A活用法」のテーマで講演し、事例に言及。東証1部に上場した企業が沖縄のフィットネスクラブを取得して、成功に導いた例なども紹介された。中村氏は、同フィットネスチェーンを取得することで、取得企業が沖縄での知名度を得ることもできたなどと解説した。
併せて、M&Aで事業承継を果たし、現在は介護タクシー事業を運営する株式会社そらで代表取締役を務める佐山正氏の事例が披露され、対談を交えて事業譲渡に際しての、事業を譲渡する所有者としての考えや、想いの共有を図った。
セミナーではエイチ・アイ・エス <9603> 代表取締役会長でハウステンボス代表取締役社長、澤田ホールディングス <8699> の代表取締役社長も務める澤田秀雄氏が先立って、「失敗を恐れず、変わり続けることに果敢に挑戦」と題した講演を行い、自身の経験を語った。その中で人材教育について「大切なのは人とやり方。それ次第で、9割は黒字になる」と同氏は、会場からの質問に答えながら事業の可能性を強調した。
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