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(写真=PIXTA)


炭素繊維、中小も挑む

世界的に拡大している炭素繊維市場を開拓する中小企業が相次ぐとの記事です。

ユニホーム織物製造の創和テキスタイルは、米ボーイングの最新旅客機「787」向け炭素繊維織物の製造準備を行っているそうです。また、自動車エンジン用フィルタ製造の阿波製紙では、製紙で伝統的な紙すきの製法を用いた薄い炭素繊維シートを作るそうです。

今朝は、ギリシャ協議決裂で東京株式市場は大荒れの展開になりそうです。大型株は大きな影響を受けますが、中・小型株は比較的影響が少ない可能性が高いです。今回の炭素繊維素材の記事では、阿波製紙が上場企業なので、個人投資家の投機資金が集中して思わぬ高値を付ける可能性がありそうです。

■阿波製紙 <3896> 406円


今日のポイント

NYダウは反発しましたが「参考外」となりそうです。27日のユーロ圏財務相会合で、ギリシャへの支援延長が見送られたためです。同国が、債権国から提示されている財務改善案について国民投票(7月5日)にかけるとしたことがキッカケです。

市場では、ギリシャのユーロ圏離脱が懸念され始める可能性があります。ギリシャの経済規模を考えると、先行きについては、この問題の影響度が小さくなる可能性が大きいとみられますが、本日に関しては消化不良になりやすいと思います。要注意の一日になりそうです。

藤本誠之(ふじもと・のぶゆき)
SBI証券 投資調査部シニアマーケットアナリスト

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