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(写真=PIXTA)

2014年1月に算出が開始された指数のJPX日経インデックス400が8月に2度目の銘柄入れ替えを迎える。今後は新規銘柄への注目度が高まりそうだ。

JPX日経400は対象銘柄の選別基準に3年平均ROE(自己資本利益率)などのファンダメンタルズでの条件を加えて選別する点が特徴となる指数。

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)など機関投資家の間で運用基準として採用されたことで脚光を浴び、JPX日経400を運用基準とするETF(上場投資信託)、NEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型上場投信 <1591> の6月末の純資産額は2320億円に拡大、投資家にも浸透してきている。6月末の選定基準日を通過し、今後は入れ替え候補が焦点になる。

40銘柄程度変更か

JPX日経400の採用基準に関しては、上場3年以内、過去3期のいずれかで債務超過に陥ったなどの条件に当てはまる銘柄を除外。時価総額や売買代金を基準にまず1000銘柄を選別。3年間の平均ROEや累積営業利益を基準に採点。加えて、独立した社外取締役2人以上の採用やIRFS(国際会計基準)の採用といった評価を加え、上位400銘柄を選別する。

比較的明確な選別基準が示されていることから、前回の入れ替えの際に証券各社が入れ替え候補として予想した銘柄の採用確率も高いようだ。

JPX日経400を連動対象とする資産もまだTOPIX(東証株価指数)や日経平均株価ほどは大きくないため、実需のインパクトとしてはそれほど高くないことが予想される。ただ、前回に新規採用された銘柄に関しても、入れ替え発表までのパフォーマンスは良好だったとの指摘もあり、8月7日に予定される入れ替え銘柄の発表時、8月末に予定される実際の銘柄入れ替えに向けた物色が加速することが予想される。

大和証券による今回のJPX日経400の銘柄入れ替え予想では、40銘柄程度を想定。新規採用候補銘柄では、ミクシィ <2121> 、東京建物 <8804> 、ネクソン <3659> 、アルプス電気 <6770> 、日本ガイシ <5333> が上位候補に並ぶ。

一方、除外候補では三菱食品 <7451> 、山善 <8051> 、アイフル <8515> 、日本マクドナルドホールディングス <2702・JQ> 、出光興産 <5019> が上位だ。

ミクシィ、ネクソン有望

中でも、今後注目されそうなのがミクシィだ。業績面では、今3月期の連結営業利益は800億円(前期比51.8%増)と大幅増益を予想、スマホ向けゲーム「モンスターストライク」でメディアミックス戦略を拡大。東証1部への市場変更の可能性もある。株価は1月26日の年初来安値3875円を底に上昇基調となっており、昨年11月の権利分割調整後の高値6970円を目指した動きが期待される。

また、同じくスマホ向けゲームを手掛けるネクソンはスクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> の人気ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズのスマホ向けゲームを配信予定であり、値動きの軽さもあることからこちらも注目されそうだ。

一方、業績面での追い風が期待されるのが、アルプスや日本航空電子工業 <6807> 、コーセー <4922> など。このほか、ヤオコー <8279> 、イーグル工業 <6486> 、エンプラス <6961> 、ナカニシ <7716> も入れ替え候補となる。(7月2日付株式新聞掲載記事)

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